「飲まないと不安で眠れない」
「やめようと思っても、気づいたら飲んでしまっている」
「断酒して少し安定してきたけど、社会復帰のことが不安」
アルコール依存症は、「意志が弱い」のではなく、脳がアルコールへの依存を形成してしまう病気です。適切な治療と環境があれば回復できますが、断酒後の「次のステップ」として社会復帰をどう進めるかに悩む方は多くいます。
今回は、アルコール依存症からの回復段階にある方が、就労支援B型事業所コンパスをどう活用できるかについてご紹介します。
1. 断酒後の「社会復帰」が難しい理由
アルコール依存症から断酒に成功しても、社会復帰にはいくつかの壁があります。
- 長期の飲酒で生活リズムが乱れ、規則正しく動くことが難しくなっている
- 人間関係が断酒中に大きく変化し、孤立感がある
- 「また飲んでしまうのでは」というプレッシャーやストレスが再飲酒につながる
- 飲酒に費やしていた時間・エネルギーの「空白」をどう埋めるかわからない
- 働くことへの自信が失われている
こうした状況に対して、いきなり一般就労を目指すのはリスクが高く、ストレスが再飲酒のきっかけになることもあります。
2. 就労支援B型が「回復の土台」になる
就労支援B型は、雇用契約を結ばずに軽作業を通じて社会参加できる福祉サービスです。アルコール依存症からの回復期に就労支援B型を活用することで、次のような効果が期待できます。
- 生活リズムの回復…「週3日、決まった時間に通う」という習慣が生活を整える
- 時間の充実…飲酒に費やしていた時間を、作業・人との交流・達成感に置き換えられる
- ストレスの適切な発散…スタッフや仲間との関わりが、孤立感を和らげる
- 自己効力感の回復…「今日も作業できた」という小さな達成が自信につながる
3. 断酒を継続しながら通う工夫
断酒中は、特定の状況(ストレス・孤独感・暇な時間)が飲酒衝動のトリガーになりやすいと言われています。コンパスでは、以下のような配慮ができます。
- 「今日は気分が落ち着かない」と感じた時は、作業をせずに話すだけでもOK
- 飲酒衝動が強くなった時は、スタッフに正直に伝えられる環境
- AAや断酒会などの自助グループへの通所と併用できる
- 通院・デイケアとのスケジュール調整が可能
「飲んでいた過去」を責められることなく、今日の自分のままで来られる場所であることを大切にしています。
4. 利用のための条件
就労支援B型を利用するには、障害福祉サービス受給者証が必要です。アルコール依存症の場合、精神科・心療内科での診断書をもとに申請できます。「まだ通院していない」という方は、まず医療機関への受診が第一歩です。
現在断酒中で、医療機関に通院している方は、主治医に「就労支援B型の利用を検討している」とお伝えください。
まとめ
アルコール依存症からの回復は、断酒がゴールではなく、「断酒を続けながら生きていく」ことが本当のスタートです。その過程で、「行ける場所がある」「話せる人がいる」という環境は、再飲酒を防ぐ大きな力になります。
就労支援B型事業所コンパスは、回復の途中にある方を、そのまま受け入れる場所でありたいと思っています。平野区で「無理なく社会とつながれる場所」をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。













