「カバンの中に頓服薬(とんぷく)が入っていないと、不安で家から出られない」
「すぐに薬が飲めるように、お水が手元にないとパニック発作が起きそうで怖い」
パニック障害(パニック症)を経験した方の中で、こうした特定のアイテムを肌身離さず持ち歩く行動は非常に多く見られます。これは『安全確保行動』と呼ばれ、予期不安と闘うためのごく自然な防衛反応です。
今回は、この「お守り」である薬や持ち物を否定することなく、パニック障害と付き合いながら就労継続支援B型で少しずつ社会とつながるステップについてお伝えします。
1. 薬や水を手放せなくても「甘え」ではありません
「いつまでも薬をお守りにしていては、本当の意味で治らないのでは?」「こんなことばかり気にする自分は情けない」と、ご自身を責めてしまう方がいます。
ですが、無理にこれらの「お守り」を手放す必要はありません。
健康な人が雨の日に傘を持つように、パニック障害を抱える方にとっての頓服薬やペットボトルは、『心の暴風雨』から身を守るための大切な傘です。「安全だと感じるための装備」を持つことは、弱さや甘えではなく、社会に出ていくための立派な工夫です。
2. 就労支援B型「コンパス」での安心ルール
一般企業などの職場では、「作業スペースに私物を置いてはいけない」「薬を飲むために頻繁に席を立つのが心苦しい」といった問題が起きることがあります。しかし、就労継続支援B型事業所であるコンパスでは、ご本人が一番安心できる環境を作ることが最優先です。
手元に置いて作業してOK
作業デスクの上に、お水のお茶の入ったペットボトルや、頓服薬を入れた小さなポーチを置いておくことは全く問題ありません。いつでも手が届く場所にあるという事実が、予期不安を遠ざけてくれます。
いつでも自由に薬を飲んでOK
「少し動悸がしてきた」「息苦しくなりそう」という発作の予兆(前兆)を感じたら、スタッフに断りを入れることなく、ご自身のタイミングですぐに服薬していただいて構いません。服薬後にしばらく休みたい場合も、別室や休憩スペースで落ち着くまでお休みいただけます。
3. 「安心な場所」が増えれば、自然とお守りもいらなくなる
パニック障害の回復は「薬を持たずに外出すること」を急ぐことではありません。まずは薬を持ったままでいいので、「ここは発作が起きても大丈夫な場所だ」という経験を積むことが何より大切です。
「コンパスでは発作が起きても誰も怒らないし、すぐに助けてくれる」
この安心感が心に根付いてくると、不思議なことに『そういえば、今日は一回も薬の入ったポーチの存在を気にしなかったな』という日が増えてきます。
まとめ
「薬が手放せない自分」を否定せず、まずはフル装備のままで安全な一歩を踏み出してみませんか?
平野区の就労支援B型事業所コンパスは、あなたが抱える『お守り』を一切否定しません。「いつでも薬が飲める」という絶対の安心感の中で、あなたのペースで働ける環境をご用意しています。もし今、家から出ることへの不安があるなら、ぜひ一度ご相談や見学にいらしてくださいね。スタッフ一同、あたたかくお迎えいたします。













